食に関する雑感…

果物は、毎年のように新しい品種が登場します。
プラムなんかはその最たるもの。
これは、今年辺りから市場にも出まわるようになって来た山梨産のオリジナル品種「サマービュート」
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「ソルダム」×「ブラックビュート」、果肉は黄色系、大玉で甘みが強く、適度な酸味が…云々かんぬん
お客さんに説明するのって、ほんとに難しいですよね。特に味に関しては…
グルメレポーター気取りで言うわけにもいかんしね。
プラムは、食味の個人差が大きい果物で、硬くて酸味のあるのが好きな人や、柔らかく熟して酸味の少ないのが好みの人など千差万別。それに、一言で味なんて説明出来る訳もない!
買って食べて自分で判断してもらうのが一番だと思うんですけどねl…。

食文化を形成してきた基本は、身を持って食し、その特性を理解することに寄って、食の引き出しを増やしていくということだと思うんですけど。
フグなんかの場合は、数え切れない先人達の犠牲の上に成り立った食文化の一つとも言えると思いますけど。

プラムに話を戻しますが、うちの店にはたいてい2~3種類のプラムがあって、POPには、産地(分かるものは農協名や生産者名も表記)、品種名が書いてあるんですが、「プラム」有りますか?って訊かれる方や、「すもも」有りませんか?って訊かれる方もしばしば…。
これ全部プラムで、日本語じゃすももで、書いてあるのは品種名です。と説明すると、チョッと不思議な顔をされたりする。世の中、どんな売り方しとるんじゃ…?と、ついつい思ってしまう(-_-;)
産地と品種は、その果物の氏素性を知る大切な手がかりですよ。

まぁ、近江町のような対面販売が中心のところでは、買うたびに分からないことは訊けば済むんですが、セルフの店ではそうもいかないでしょうね…。やはり消費者もある程度の勉強をしておかないと、自己責任での選択になるわけですし。
デフレ下で発生した低価格志向の強い流れは、おぼっちゃま大臣達が絵空事をどれだけ並べようと、今もそれ程変わっちゃいません。そんな中で、消費者の選択指標となるのが、数値化されて分かりやすい価格と、果物の場合は糖度。品種特性や、産地、量目などは2の次ってとこでしょうか…。
見かけの価格を抑えるために、量目を減らすのが、最近の農産物の流れ的なとこもありますね。
原油価格の高止まりで、資材が高騰しているのに、農家にとっては資材コストと手間はかかるけど、実入りはそれほど変わらないかも、むしろ悪かったりして…。

卸売市場の様子はというと、思わず「こんな腐ったもんしかねぇがか…(-_-;)」と叫びたくなることもしばしば。
「腐ったもん」とは、実際に腐っているのではなく(中にはそんなのも有りますが…)、レベルの低いとか、内容が悪い商材を、我々はこう呼びます。
内容よりも、見かけの価格重視の表れでも有ります。
スイカなど、今年は天候に恵まれて出来も良く、Aランクのスイカが多かったんですが、1玉980円売りするからと、Dランクのスイカにオーダーが集中してしまう…。何か変ですよね。
結果的に、上から下までの価格差があまり無くなる状態。
折角生産者の方々が、いいものを作ろうと頑張っても生産意欲の維持も難しいかも…
今のところは、農家の方々の良心と努力で品質が維持されてはいますが、市場がこの程度の物しか望まないなら、それなりの物を作っときゃいいさ…なんて事が起こるかも。

因果応報というのか、消費者の強欲求が、巡り巡って自分達の首を絞める…なんて事の無いようにしたいものですね。
上海チキンナゲット事件から感じた食に関する雑感でした。

この記事へのコメント

ハンメ
2014年07月25日 20:08
はずれの品物ないよ! 美味しい果物いただいています   店主の思いが 息子に伝われば もっとイイね     がんばってやぁー

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