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みんなの「ガマの油」ブログ


恒々草 -ガマの油売り-

2017/05/15 23:19
多分、小学生の頃のこと
母が、「きゃ、御坊さん来っさけお茶菓子買うて来てくれんか?いつものがでいいし、あんたも欲しいがあったら買うて来てもいいぞ。」ちゅうもんで、いそいそと自転車に乗って横安江町の別院の手前にあった「何じゃら万」たら言う店へ向かう…
当時住んでいた西堀川から横安江町へは、巴町を通って行くのが一番手っ取り早い。
その頃の横安江町と言えば、アーケード完備の北陸随一の商店街!たっだにんぎゃかしかったげんぞ。

饅頭屋の前まで行くと、別院の山門前に人だかりが出来とる。
何しとらんやろ?とそばまで行って覗いてみると、着物に襷掛けをして袴を履いて頭には鉢巻を巻いた色黒のガンコそうなオッサンがガマの油を売り始めるとこやった。
画像


”さぁ、さぁ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!”から始まって、筑波の山奥の前足の指が4本、後ろ足の指が6本の四六のガマをガラスの部屋に閉じ込めたら、己の醜さに脂汗を流して、その汗を集めて煮詰めてどうたらこうたらのあのガマの油売りの口上。
その四六のガマは、鞄の横の箱の中に入っとるらしいけど、中はなかなか見せてくれん…w

その口上の後に、脇差しのような刀を取り出し、半紙を切って見せて、それをおもむろに左の腕へあてがう(汗)
その左の腕には、数本の赤いミミズ腫れのような跡が見える。
(このオッサン、身体張っとれんなぁ…)と子供心に思ったりしていると、刀をあてた腕から血が滲み始めた!
さっと血を拭ってから、ガマの油を塗って30秒ほどサラシで押さえてから、傷跡を見ると、血がきれいに止まっている(*_*)
今考えると、山門の左脇には交番所があったのに、「おい!銃刀法違反で逮捕する!」とは言われなんだし、あの脇差しは、真剣じゃなくてパフォーマンス用の仕込み刀やったかもしれん…w

次は、ガマの油でホクロも取れるというパフォーマンス。
観客の中のホクロの有る女性を指名して、ガマの油を塗り込んでサラシで押さえて、数分待つとホクロがサラシの方にくっついて、顔から取れている!
しかし、これも今冷静に考えると、観客の中に桜を仕込んどいた可能性が高そうや。多分、ホクロも付けボクロのようなもんかもしれん…w

一連のパフォーマンスの後、おもむろに脇にあったカバンを開けて、
今で言うところのTVショッピングよろしく、瓶色の小さな缶に入ったガマの油をかざしながら、
「本来なら、一缶3,000円のところ、今日ここにいらっしゃる方に限り、一缶1,500円!二缶なら2,000円でお分けします!さぁ、買った、買った〜!」と始めだした。
周りで見ていたオッサンやら、オバサンが
「一缶頂戴!」、「わっしゃ、二缶や!」と言いながら、ガマの油売りの周りを取り囲み始める。
(こんな高いもん、買う人もおれんなぁ…)と感心しながら、いつまでもこんなもん見とらんと饅頭買うて帰らんなんと、饅頭屋へと向かった。
これもまた、今にして思えば、何人かは桜やわ、きっとw

饅頭屋のショーケースを覗くと、あんまり饅頭が残っていない^^;
取り敢えず、おはぎときなこ餅と黒胡麻をまぶした餡子餅(これがこの店で一番評判やったと思う)を2個ずつ買って、御坊さんが来る前に帰らんなん!と急ぎ自転車を走らせた。


数日して学校で、鼻の横のホクロがチャームポイントだったS林さんのホクロが無くなっていることに気付く。
「おい、S林、お前ホクロどうしたん?」
「お母さんと一緒に病院行って取ってもらってん…。」
「ふぅ〜ん…、でもあったほうが可愛かったんにw」
「まぁ、まぁ、その内慣れるわいねw」
そんな会話を交わしながらも、私は内心では
(こいつ、きっとこの前の別院の前のガマの油売りのガマの油でホクロ取ってんわ!)と思っていたが、彼女は附属中学へ進学したので、真相は闇の中や…w
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