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チョッと気になる「じわもん」の使われ方…

2011/06/14 22:05
最近、金沢弁の「じわもん」の使われ方が気になって仕方がない。
言葉と言うものは生き物だから、時代に合わせて変わっていくのも仕方ないとは思うけど、
その原因が、某地方紙あたりの間違った使い方に起因しているとしたら、金沢人としては看過できない。

近江町市場のうなぎ屋さんの宮村君のブログにもあるように、「じわもん」とは本来、自分の家でふつうに食べる物を指していた言葉である。
それが、どこでどう間違ったのか、「じわもん」=「地物(じもの)」みたいな使い方をされるようになり、
それが大手を振ってまかり通るようになってしまったから、性質が悪い。
普通に家庭で食べるものであるから、当然、近郊で採れる地物の野菜や、金石で水揚げされた地物の魚を使っていたのは間違いないであろうし、わざわざ県外から入ってくる高価な産品を使う事も少なかったのは確かであろう。
しかし、だからと言って、「じわもん」=「地物」ではない!

ある説によれば、「自椀物」が訛って「じわもん」になった…とも言われている。

普通に金沢の人は、地物は地物と言う。
会話の中では、「あんちゃん、これ地(じぃ)のがか?」などと言ったりするが、じわもんか?などとは言わない。
「じわもん」は、あくまでもその食材の用途に対する言葉である。

では、対義語で考えてみよう。
「地(じ・じぃ)」には、「遠所(えんじょ)」
「地物」には、「遠所物(えんじょもん)」 (遠所者(えんじょもん)はよそ者を意味します)

「じわもん」には、「ごっつぉ(御馳走)」・「おつかいもん(贈答品)」となるはずです。

こんな場合はどうでしょうか…?
変なマスコミに毒されていない流暢な金沢弁をお使いになる年配の紳士が、お客様をもてなすために料亭に行ったとします。
そこで女将が、
「今夜は、じわもんをふんだんに使ったお料理をご用意させて頂きました…」などと言ったとしたら、
その紳士は、
「大事なお客様をおもてなしするのに、じわもんを使った料理とは何たる侮辱。料理長を呼べ!」と言う事になりはしないでしょうか…

私の推測ではありますが、
金沢弁を十分に理解していない某地方紙の担当者が、
金沢で言う「地物」=「地場の物」、「地場の物」=「じばもん」
で、音が似ているので内容を十分吟味せぬまま「じばもん」=「じわもん」
つまりは、「地物」=「じわもん」と勘違いして使い始めたのではないでしょうか…
それを指摘できなかった、上司の方々にも問題はあるとは思いますが、
それで、金沢の食文化の一面が歪んだ形で後世に伝えられていくのが、何とも心苦しい思いがします。

余談ではありますが、こんなシーンはどうでしょう…?
近江町市場の仲間内の忘年会だと思って下さい。
O:「何か、漬けもん食べたぁなったぞいね。Sちゃん、何かないけ?」
S:「じわもんにしょうと思て漬けたん有るけど、ほんなんでもいいけ?」
O:「ほんなんで、たくさんやわいね。何か出してぇまん。」
S:「ほんなら、こんなんでいかったら食んまっし(たんまっし)」
画像

O:「Sちゃん、こっれうめぇぞいや!かっ、ごっつぉやわ!たっだ、うめぇし…(^^♪」

こんな会話のニュアンスが理解できますか?
「金沢弁の基礎知識」も持ち合わせない似非文化人の方々は・・・
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 9 / トラックバック 3 / コメント 0


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